2017.09.13
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赤アザ治療について
当院ではレーザーによる赤アザ治療を行っております。
当院のVビームはFDA(米国食品医薬品局)より医療承認を受けた赤アザを治療する
装置です。従来の機種よりも、より深くまでレーザー光が到達し、大きい出力により、
少ない副作用で、より大きな血管をターゲットとできるようになりました。
主に『苺状血管腫(乳児血管腫)』『単純性血管腫(ポートワイン血管腫)』
『毛細血管拡張症』の治療に用いられます(健康保険適応)
症状により照射方法や効果も異なる為、治療回数は個人差がありますが、
繰り返しレーザーを当てることで徐々に改善していきます。
『苺状血管腫(乳児血管腫)』
苺状血管腫は、赤アザの一種で未熟な毛細血管の増殖により起こります。
生後すぐ、もしくは生後数週間以内に発症し、皮膚表面が苺状に赤く盛り上がり
急速にに大きくなった後、生後8か月ごろより徐々に消退し始め、
10歳までに約90%が消退するといわれています。
しかし、拡大の抑制、早期の退縮を誘導することから予防の意味でも
早期治療は有効です。体のどこにでも見られますが、
顔に多く大多数のものが局面型・腫瘤型を示します。
(部位・大きさによっては大きな施設での施術を紹介させていただくこともあります)
『単純性血管腫(ポートワイン血管腫)』
単純性血管腫はポートワイン血管腫とも呼ばれ、真皮の毛細血管の局所異常で、
通常皮膚の膨隆を伴わず明瞭な境界線があり、均一の紅斑を呈します。
色は明るいピンク色~濃い紫色まであります。
発症は生下時より見られ自然消退しませんが、加齢に伴い皮膚が厚くなる為、
褐色する場合があります。その反対に色が濃くなったり腫瘤となる場合もあります。
女性に多く、好発部位は顔面・頚部ですが、四肢にも比較的多くみられます。
『毛細血管拡張症』
毛細血管拡張症は真皮にある毛細血管が何らかの原因で拡張することにより、
血液量が増え血流が滞り、それが透けて肌が赤く見えてしまう状態のことを言います。
はっきりとした原因はまだ解明されていませんが、寒暖差や緊張・興奮なども
原因と言われています。
Vビーム治療費
色素レーザー照射療法 |
照射範囲 |
料金(健康保険3割負担) |
10㎠未満 |
¥6,510 |
|
10㎠以上 |
~¥32,010 |
10㎠以上は面積に応じて金額が異なり、官製はがき大で¥27,510、
最大で¥32,010となります。
但し、3歳未満の乳幼児に対して行った場合や京都府の子ども医療費受給者証
(はがきサイズ白色/さくら色)をご提示頂いた場合は上記料金と異なります。