2017.05.29
ブログ
疥癬
先日、お昼休みに疥癬についての勉強会をしていただきました。
街中のクリニックではなかなか受診されませんが、だからこそ疥癬とは?
治療法、日常生活の注意点等
スタッフ一同、知識の再確認をしました。
疥癬とはヒゼンダニ(疥癬虫)というとても小さなダニが
人の皮膚に寄生することによって発病します。
潜伏期間が1−2ヶ月あり、その後紅いブツブツした丘疹や結節が
顔・頭を除いた全身何処にでもでてきます。
そして痒みが強く、特に夜間は眠れないこともあリます。
感染源としては、なかなか毎日入浴できない老人病院や介護施設に勤めている、
入院している、キャンプや集団生活でざこ寝をした等が考えられます。
診断には顕微鏡検査でヒゼンダニを検出することです。
治療にはイベルメクチン
(2015年に大村智先生がノーベル生理学・医学賞を受賞された抗寄生虫薬)
の内服が主に使われます。
通常疥癬ではヒゼンダニの寄生数は数十匹以下で、
人の体温が一番ダニの生活に適しており、
人の肌から離れた場合は長く生きることはできず、
長い時間肌と肌が直接触れることで感染するので、
同室で布団を並べて寝る、タオルなど直接肌に触れるものを共用しない等に
気をつけて、あまり過剰な対応を取らないことも大切です。